「けんこうの本」タイトル
書名血管力をつければ病気は治る 血液をきれいにし、老化を防ぐ驚きの漢方薬著者 横澤隆子出版社リヨン社価格1200円(税別)
血管力  世界に冠たる長寿大国ニッポン! しかし、その内実は年金受給開始年齢の引き上げ、予測される年金額の減少など不安いっぱいだ。そこに追い打ちをかけるように、たっぷりあるはずの第二の人生の時間を楽しめないケースが多いと著者は言う。それは、加齢と共に臓器が老化し障害が発生しやすくなるためだが、その大きな原因として挙げられるのが、血管の老化による病気である。
 日本のオリンピック出場チーム監督長嶋茂雄氏が倒れた脳梗塞はその代表的な疾患だろう。命を取りとめても、身体能力の不随や痴呆症を発症するケースは多い。血液や血管の老化を防ぎ血流をよくすることは、生活習慣病の最も基本的な予防法だが、それはそのまま老化抑止、若返り−アンチエイジングにつながる。

 著者の横澤隆子氏は日本の薬学研究のメッカである富山医科薬科大学和漢薬研究所助教授。日本における漢方から老化を研究する第一人者である。
 本書は、横澤助教授が出逢い驚嘆した中国の活血化お薬「丹参」の効果を、さまざまな面から紹介している。脳梗塞の後遺症の軽減、くも膜下出血後遺症による失語症の回復、不整脈に対する即効性などの臨床実例も取り上げられているが、注目したいのは、横澤助教授が20年間にわたり丹参や丹参を主とした丹参製剤(冠元顆粒)について薬理研究を積み上げ、その効果を科学的に証明している点だ。
 何故効くのかあいまいなまま用いられてきた漢方薬や健康食品に対しても、科学的な「エビデンス(医学的証明)」が求められるようになってきたが、横澤助教授は、丹参や丹参製剤について、学会のレベルをクリアできる研究を続け、本書の内容もその研究の成果をふまえたものになっている。

 丹参は、日本では殆ど用いられなかった生薬だが、中国では狭心症の注射薬にも用いられるという、循環器系の処方では中心をなす生薬として多用されている。
 本書では、横澤助教授とこの丹参との出逢いからはじまり、慢性腎不全に対する効果、糖尿病に対する効果測定などが紹介される。そしてこの効果の基本に、丹参が老化の主要原因と見なされている活性酸素の抑制効果・消去効果、さらに老化細胞の寿命延命効果を証明する実験結果を紹介する。

 私たちのまわりにはさまざまな健康情報が氾濫する。その中で私たちは情報を取捨選択しなければならない。そのときに大事なことは、ポイントを抑えること。老化抑止−アンチエイジングのためには、活性酸素を抑制したり消去することがポイントだといえる。そのためには、何をすればよいのか、何を摂取すればよいのか。そのポイントを本書は教えてくれる。


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